父の夢のお告げで掘り当てた温泉
どんな伝承か
昭和五十八年六月二十七日放映のテレビ番組「朝のロータリー」で紹介された話。栃木県宇都宮市の塩田徳男さんは、事業を起こそうとする際、必ず亡き父が夢の中に現れて教えてくれるという。結婚式場を始めようとした時には「県庁のそばの土地でやれ」と夢に現れ、その通りにすると大はやりとなった。また「温泉が出るからそこを掘れ」との夢のお告げに従って千二百メートル掘ったところ、実際に温泉が湧き出したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。