雪おろし中に見た自分の顔
どんな伝承か
五所川原市での話。雪おろしをしていた男の人は、自分の足もとから白い着物を着た人が突然とび出して行くのを見た。その人が振り返った顔は、自分自身の顔であったという。気味悪く思っていたが、それから一週間後、その男の人は自転車での帰り道にダンプに轢かれて亡くなった。死ぬ前に出歩く魂の一例として語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。