幽霊山通源寺の通幻縁起
どんな伝承か
通幻禅師の生い立ちをめぐる伝えの一つとして、城崎郡香住町の幽霊山通源寺の縁起が挙げられている。この寺の縁起も、通幻が兵庫県の人であることを強く主張しているという(『兵庫県民俗資料』)。通幻については、母の幽霊に育てられた、土の中で生まれたといった話が各地の寺に伝わり、生まれた国もまちまちに語られている。
原典より
さうして通幻が兵庫縣人であることは城崎郡香住町の幽靈山通源寺の縁起も大いに主張してゐるのである(兵庫縣民俗資料第十七輯)。—— 福井縣鄕土誌 民間傳承篇(中塩清之助(編)・福井縣鄕土誌・1939年(昭和14年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(中塩清之助(編)・福井縣鄕土誌・1939年(昭和14年))
『福井縣鄕土誌 民間傳承篇』は、福井市立実科高等女学校の郷土誌第二輯として教諭中塩清之助が編み、昭和十四年二月付の学校長金岡正孝の序を巻頭に置く。丹生郡の名、哭女、越前萬歳、仏の舞、幸若舞、猫塚、隠れ里、子育て幽霊、愛発の関、弁慶譚、八百比丘尼、水の神女譚を、古文献や他地方の類例と照らして論じる。生徒が集めた県下の昔話は類話をA・Bなどに分けて並べて解説を付し、校正者大村四朗の跋を添える。