ガジュマルを焼かれて子を捨てたキジムナー
どんな伝承か
語り手が祖母から聞かされてきた話である。昔、ある家の男の子がキジムナー、すなわち木の精と友達になり、毎晩海に連れて行かれて魚や貝を取ったそうである。そのキジムナーが言うには、手の八つあるものを取るのだとのことで、手が八つとは蛸のことであったという。ある晩、その親が、キジムナーの宿している大きながじゅまるの木を焼いた。するとそのキジムナーは、自分の家が焼けると言って、その子を海にほったらかして大木のがじゅまるの所へ帰ってしまった。これは実際の話だと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)