松喰虫を免れた記念館前の三鈷の松
どんな伝承か
弘法大師の画像は右手に三鈷杵という仏具を握っている。あるとき大師がそれを空高く投げたところ、姫路市の書写山に落ち、そこに三枚葉の松が生えた。これを三鈷の松と呼ぶ。その種が風に乗って飛んで来たものか、福崎町の柳田國男記念館の前にも一本生えている。この一帯はもと赤松の多いところだったが、先年の松喰虫の被害でほとんどが枯死した。ところがこの三鈷の松だけは、虫も大師の霊威に打たれたのか被害を受けずに生き残ったという。目通り一七〇センチ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)