加古川の水害除けに植えた伊勢松
どんな伝承か
村の南を流れる加古川では、江戸時代を通じて水害による田畑の流失が何度も起きていた。明治初期、水害を除けるために伊勢神宮から御領林の若松の苗木を受領し、この川岸に植え込んだ。これらの雄松は川岸の竹藪のなかで大きな松林となり、「伊勢松」と呼ばれた。苗木を受けるのと同時に、伊勢の皇大神宮の分霊を川岸に祀り、「大神宮さん」として村の人びとは今も毎年祭りを行っている。松林そのものは河川の改修で堤防が築かれたときになくなった。昔は「乳加持」もあったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)