相生町の馬力屋が流した家の蛇
どんな伝承か
家の中にいる蛇はいじめてはいけない、それは先祖なのだと母親が言っていた。昔の相生町のところに馬力屋が五、六軒あり、そこでもやはり家の中に蛇がいた。馬力屋の人たちがその蛇を生殺しにして神田上水へ流したところ、みな苦しむことになったという。語り手が子どもの頃、大正に入ってからのことだろうと語られている。家の蛇は先祖だから手を出してはならないという戒めが、この出来事とともに伝えられてきたのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)