タカの首に巻いて空を行くハブ
どんな伝承か
九月、椎の実のなる頃、ハブはよく木のハナ、つまり先のほうへよじのぼっているという。この頃には木のうら、梢にタカが来て止まるので、ハブはこれを待ち受けてその首に巻きすがり、高空を飛行して涼しく遊び巡るのだと報告されている。たいていは小ハブのじゃれであろうという。部落によってはこれをタカンクビと称し、別種の蛇だと信じているところもあるらしい。タカンクビとは、秋、椎の実のなる頃にタカの首に巻いてやってきて、タカが去る頃にまたタカの首に巻いて去るムシだという。これはキジと蛇との話によく似ている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)