倒れた大木が維茂を渡した柵橋
どんな伝承か
裾花川の土合に架かる橋。平維茂が鬼女紅葉の隠れ家を探そうと放った二本の矢を追って進むと、裾花川のこの場所を渡らなければならなくなった。当時この辺りの谷はたいそう深く、橋一つなかった。どう渡ろうかと思案する維茂の目の前で、一本の大木が谷へ倒れ込み、ちょうど木の柵のようになったので、将軍は難なく渡れたと伝わる。旧柵村の村名もこれに由来するという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。