継母を逃れて身を投げた娘の十三崖
どんな伝承か
十三崖の名の由来を語る伝えの一つ。昔、高社山の近くの村に、実の母を病で早くに亡くした娘がいた。娘は意地の悪い継母と暮らし、毎日のようにいじめられていた。ある日つらさに耐えかねて家を飛び出し、この崖の上から身を投げて死んでしまった。そのとき娘は十三歳だったので、以来この崖を十三崖と呼ぶようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。