山の神が一夜で植えた弥右衛門の田
どんな伝承か
昔、ここには弥右衛門の屋敷があった。ある年、田植えが遅れて困っていると、裏山にまつられた山の神が一晩のうちに田を植えてくれたという。田には馬の泥だらけの足跡が残っていたので、たどってみると山の神の祠の前で途切れていた。それで、田植えをしてくれた山の神が乗ってきた馬の足跡だと分かったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第1巻 3 (東信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第1巻(三)東信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち東信地方の伝説と世間話を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌などの伝えを、条ごとに採集地を添えて収める。双子池や白駒の池の主、望月の駒、甲賀三郎、ごまを作らない村々の禁忌、京の岩・宮下・菱野村の七不思議など、佐久・小県の土地の伝えが並ぶ。