胡麻・井戸・犬を禁じた神さま
どんな伝承か
神さまが犬に追われて逃げる途中、胡麻の木で目を突き、井戸へ落ちたという。そのためこの集落では、胡麻を作ること、井戸を掘ること、犬を飼うことが禁じられていた。戦争が始まって神官に許しを請う祭りを行い、昭和十五、十六年頃から胡麻を作ってよいことになった。やがて井戸を掘り、犬を飼う家も出てきたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第1巻 3 (東信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第1巻(三)東信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち東信地方の伝説と世間話を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌などの伝えを、条ごとに採集地を添えて収める。双子池や白駒の池の主、望月の駒、甲賀三郎、ごまを作らない村々の禁忌、京の岩・宮下・菱野村の七不思議など、佐久・小県の土地の伝えが並ぶ。