蛇が鐘を落とした福王寺の聖井
どんな伝承か
小平の福王寺の阿弥陀堂の前に、水に囲まれた小さな丘があり、弁天様がまつられている。丘を囲む水は聖井と呼ばれる。そばの松の大木には昔、釣鐘が吊るされていたが、ある夜、一匹の蛇(龍ともいう)が木を登って鐘を落とした。鐘の落ちた所に井戸ができ、少し前まで寺の飲み水に使われていた。蛇は聖井に沈んだという。聖井の水を替えると必ず雨になるとされ、雨乞いに効くと伝わる。井戸の鐘を掘り出そうとすると、きまって雨に阻まれるともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
望月町誌 第2巻 (民俗編)(望月町誌)
『望月町誌 第2巻(民俗編)』の伝説の節を抜き出したものである。旧望月町(いまの佐久市)の集落ごとに、植物・石・清水と池・岩穴と塚・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・稲荷・動物・巨人・化け物・禁忌・カッパ・地名の伝えを並べる。望月の駒と生駒姫、梅円坊の化け物退治、彦狭島王の王塚、長者原の長者、ゴマを作らない村々の言い伝えなどが見える。