手拭いを鉢巻きにした大蛇
どんな伝承か
小平の若い娘が山道を歩いていると、途中で身なりの立派な男に出会った。どこへ行くのかと問われ、娘が行き先を答えると、男は帰りも必ずこの道を通れ、何か置いていけと言う。娘は手拭いを置いて出かけた。帰りにそこを通ると男の姿は無く、あちこち探してみると、手拭いを鉢巻きにした大蛇がいた。化かされたと気づいた娘は、一目散に逃げ帰ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平田村史 第3巻 (民俗編)(平田村史)
『平田村史 第3巻(民俗編)』の昔話と伝説の章から、伝説と世間話の節を抜き出したものである。福島県石川郡平田村の大字・字ごとに、八幡太郎義家や日本武尊にまつわる地名の由来、河童石、姥捨ての十石山、平堂内の大蛇、鶴殺し南兵衛、狐に化かされた村人の話などを収める。阿武隈の山あいの村に残る、石と塚と小さな祠にまつわる伝えが中心である。