若い僧を慕って白竜となった娘
どんな伝承か
烏帽子山の東側、白竜湖を望む所に東正寺という寺がある。この寺の若い僧は顔立ちがすぐれていて、町じゅうの評判になっていた。湖を挟んだ向こう岸の金沢へ法要に出かけた折、金沢の娘がこの僧にすっかり心を奪われ、何とかして妻になりたいと思いつめるようになった。けれども思いはかなわず、娘は湖に身を投げてしまった。やがて娘は白い竜となって、天へ昇っていったという。
原典より
東正寺は烏帽子山の東側にあって、白竜湖に面している。—— 南陽市史 民俗編 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南陽市史 民俗編
『南陽市史 民俗編』の伝説の節を抜き出したものである。山形県南陽市の白竜湖の由来と東正寺の僧の話、金沢の三坂(七両坂・泣坂・薄雲坂)、猫の宮の猫、二色根薬師、赤湯温泉の起こり、吉野の大黒岩と千人塚、珍蔵寺の鶴、三堀観音などを収める。置賜盆地の湖と温泉と山の寺にまつわる伝えが中心である。