痛む所に米粉を塗るやんめ地蔵
どんな伝承か
やんめは病い目の意で、やんめ地蔵は病い目を治してくれる地蔵のことである。南陽市小滝にこのやんめ地蔵がある。祭日は今は五月五日、もとは旧暦三月二十四日と九月二十四日であった。祭りには近所の人がローソクと供物を持って参りに来る。体のどこかに具合の悪いところがある人は、うる米粉を水で溶いたものを持参し、肩が痛む人は地蔵の肩へ、腰の悪い人は地蔵の腰に、目の病がある人は地蔵の目に塗ると治るといわれた。この地蔵は若い者が好きとみえ、若衆に連れられてあちこち遊びに行ったといい、ハケゴを付けて問屋の小関吉左エ門家の前に置くと、酒を入れてもらったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活・民俗調査)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)』所収の禁忌・卜占・予兆・生活の中の神々・死霊。山形県置賜地方に伝わる民間信仰を採録する。