灯が消えて知れた渡米者の死
どんな伝承か
昭和八年、日本が国際連盟を脱退したのち、新渡戸稲造は日米関係を修復しようとして個人の資格で渡米する決意を固めた。その手紙を受け取った佐藤法亮尼が祈祷を始めると、風もないのに蠟燭の灯が消えた。法亮尼は初対面のとき、この人は国のために重要なことをなす人で、遠い異国で命を落とすかもしれないと感じたことを思い出し、出発をやめるよう手紙で告げたが、新渡戸の決意は動かなかった。十月十二日、カナダの病院から持病が悪化した、手術をしてよいかという電報が届く。手術すればその場で死す、しなければ余命ありと打ち返したが間に合わず、十五日、稲造は世を去った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか