殺生を諭され大熊を授かった猟師
どんな伝承か
昔、一人のまたぎが麓の小屋に泊まって眠っていると、夢うつつに老人が現れ、生き物を殺すのはよくないから明日からやめよと諭した。猟師が家族を養う生業だからやめられないと答えると、老人は一頭の大熊を授けるから、これを最後に殺生をやめよと重ねて諭し、そこで目が覚めた。夜明けに沢を登って大滝の前まで来ると、大熊が倒れていた。上を仰ぐと御宝前に三本の大ろうそくがともっている。猟師は大滝を拝んで猟をやめると誓い、以後は参拝者の道案内をして幸せに暮らしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。