賄賂を振り払って掘った堰
どんな伝承か
江戸時代の中ごろ、長瀞村の名主郷野義右衛門は東根村と掛け合い、村境から用水の堰を掘って長瀞の田に水を引く工事に取りかかった。工事が計画どおりに進めば水の面で損をすると考えた東根村は、ひそかに義右衛門へ賄賂を贈ることにした。しかし義右衛門はその袖の下を振り払って堰を完成させたので、袖振り堰と呼ばれるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。