盗人が馬ごと消えた穴
どんな伝承か
平賀村上宿の裏山にある白崎に、一間四方ほどの穴がある。盗みをはたらいて追われた者が、馬に乗ったままここへ逃げ込んだ。追っ手があとを追って探したが、行方は分からなかった。それからここを盗人の馬屋と呼ぶようになったという。
原典より
八畳位の土窟で、この中で山犬の子を育てたといひ、村人は庄屋と相談して、馬の害を防ぐために、山犬の七夜の親をしてくれた。—— 日本伝説名彙2 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙2
柳田國男監修『日本伝説名彙』の後半にあたる部分で、全国の伝説を地物の種類ごとに分けて集めた名彙である。塚の部(糠塚・七人塚・首塚・十三塚など)、坂・峠・山の部、谷・洞の部、屋敷・城趾の部(長者屋敷・朝日長者・白米城など)、祠堂の部(地蔵・薬師・観音・天神・八幡・稲荷・宮など)の各題の下に、府県・郡・村の所在地を頭に置いて各地の伝えを短く並べ、多くの条に出典の郡誌・伝説集の名を添える。