霊の通り道に建っていた谷中の家
どんな伝承か
東京の下町、谷中に住む青年の父から著者へ相談の手紙が届いた。息子は中学生の頃、便所の低い小窓から白い着物の女がのぞき込んでいるのを見て以来、様子がおかしいという。窓の外はすぐ隣家の壁で、人が屈んでのぞける造りではなかった。その後、青年は頻繁に金縛りに遭い、布団の上を這う赤子の手を感じ、青い人魂や着物姿の女、山伏の姿まで見るようになる。睡眠薬なしでは眠れず、精神科の入退院を繰り返した。相談を受けた霊能者は、悪い霊が憑いているのではなく家の建つ場所が霊魂の通り道なのだと説き、一家はやがて転居した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
漂う霊があなたのまわりにいる(つのだじろう)
『漂う霊があなたのまわりにいる』は、『うしろの百太郎』などのオカルト作品を描いたつのだじろうが、心霊現象を一般向けに解説した本である。自宅の火事など著者自身の不思議体験に始まり、守護霊・生霊・幽体離脱・念力・憑依霊・ポルターガイスト・除霊・交霊・輪廻転生などを、体験談と内外の事例を交えて説く。十二のLECTUREの間に「CLOSE UP」とコラムを挟んで恐山や狗神伝説、霊感の訓練法にも触れ、エピローグで霊との付き合い方を述べる。