身内が名を呼ぶと浮かぶ琵琶湖の遺体
どんな伝承か
琵琶湖では毎年、比良八荒の季節風のために水難事故が起き、湖底に沈んだまま上がらない遺体も少なくない。湖特有の水の流れのせいか、大がかりな捜索を一週間続けても見つからないことがある。ところが不思議なことに、どうしても上がらない遺体でも、身内の者が水死した人の名前を呼ぶと、二日のうちには浮かび上がってくるという。著者が取材に訪れたときも、つい二、三日前にそれが起きたばかりだという証言を得た。竹生島の周辺に伝わる六つの怪異の最後に挙げられた話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。