寒霞渓の洞窟に眠る海賊茂右衛門の財宝
どんな伝承か
小豆島の寒霞渓は屏風のような断崖が続く景勝地だが、この崖のどこかに九百億円もの財宝が隠されているという。江戸初期、海賊の首領鳴門茂右衛門は腹心の三人だけを残して子分を始末し、足を洗おうと考え、財宝の大半を島の水神の社近くの二つの洞窟に隠した。だが船上で子分に毒酒を飲ませた企ては失敗し、茂右衛門は腹心ともども殺された。生き残った伝次と角造は隠し場所を知らぬまま世を去った。明治四年、和歌山の木村和助の旧家で伝次の記録が見つかり、和助は大阪の米屋生出と組んで島を探した。明治十年、崖下の谷で白骨と小判十二枚、崖の中腹で荒らされた洞穴を見つけたが、もう一つは見つからなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。