透視実験から生まれた念写の発見
どんな伝承か
明治四十三年、東京帝国大学で心理学を講じていた福来友吉は、透視の実験の最中に思いがけない現象に出会った。撮影を終えて未現像のフィルムを長尾郁子に透視させ、そこに写っている文字を読み取らせたところ、読み取りは成功したものの、現像したフィルムには撮ったはずのない感光の跡が残っていた。福来はこれを念の力による感光と考え、念写と名づける。以後、長尾の協力で実験を重ねて多くの写真を得、その成果をロンドンの国際会議で報告した。しかし学内の理工系研究者から激しい中傷を受け、長尾は実験を拒み、福来自身も大学を去ることになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。