篠山に現れた川上氏の生き幽霊
どんな伝承か
昭和二十七年四月、丹波篠山の近くの母子という部落で、山田(仮名)家の奥さんが、黒い長い僧服のような姿の若い男が鞄を下げて山根(仮名)家に入っていくのを見た。山根家を訪ねると誰も来ていないと言われ不審に思ったが、その数時間後、その姿そのままの川上正次郎が何の予告もなくこの部落へ入ってきて一同を驚かせた。川上氏自身は「その時刻に大変行きたいと思った」と語っており、生きている人間の生き幽霊とされる一例である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
世界心霊科学大系 3(仁宮武夫(編著)・世界心霊科学大系・1954年(昭和29年))
『世界心霊科学大系 3――二つの世界から人間を見る』は、仁宮武夫が編著し、昭和二十九年に富士書苑から刊行した心霊研究の概説書である。超心理学の実験と旧来の心霊研究の事例、他界からの通信とを照らし合わせ、透視・思念感応・念動・精神測定・幽霊・ポルターガイストを通して人間の心の構造を探る。三部十一章からなり、マイヤースの生前の著作と、他界後の彼から届いたとされる通信とを対照して、意識の界層や魂のグループを説く。