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米の桝をごまかすインガミ使い

所在地大分県由布市
年代不明
登場報告者
出典日本の憑きもの

どんな伝承か

一宮左内によれば、大分県由布院町のK部落にはインガミ(イヌガミ)持ちが五軒ほどあり、うち四軒はかつて貧農だったが今は相当な財をなし、村でも幅をきかしているという。村人からはインガミを使って蓄財したといわれ、このインガミ使いは桝の量り込み・量り出しをするとされた。すなわち米を買うときは一升桝が一升二合になり、売るときは八合桝になるという。また人にインガミを憑けて、その家から金品を持ち込ませるともいわれた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの(吉田禎吾・民俗・憑きもの研究・1972年(昭和47年))

『日本の憑きもの』は、吉田禎吾が一九七二年に著した人類学の研究書である。キツネ・イヌガミ・オサキなどの憑きもの信仰と、それを家筋で伝える憑きもの筋を、島根・高知・大分などの村での調査事例と古記録をもとに取り上げ、アフリカやヨーロッパの邪術・妖術と比べて論じる。三章立てで、憑きものの正体と特色、憑きもの筋の形成と伝播、憑きものが村落社会で果たす働きを順に述べ、注とあとがきを付ける。

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