オルガスムスの女にだけ見える幽靈
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どんな伝承か
夫婦の性的行為中に、妻のみが掛軸の背後に現れた若い女の幽霊を目撃。幽霊は応召中の恋人が戦犯で銃殺されたことで発狂し自害した宿の娘。妻はその後高熱が3日間続き、悪夢と恐怖症状に見舞われた。
原典より
「――なにしろあった、ひさしぶりに楽屋泊りの気疲れから解放されたンでホッとしたせいか、女房の君は、床へもぐり込むとすぐスヤスヤ寝息を立てはじめたンで・・・・ところが、同じじに疲れてる筈のボクのほうは、なかなか寝つかない・…—— 夫婦生活(1954年3月(昭和29年)) より引用地図で位置を見る
出典の文献について
夫婦生活(1954年3月(昭和29年))
本書は1954年3月発行の『夫婦生活』に掲載された、戦後の山谷ドヤ街を舞台とした怪談である。ドサ廻り劇団の座長B君夫婦が木賃宿「光月館」に宿泊した際、妻が性的悦びに浸る最中にのみ、掛軸の背後に現れた若い女の幽霊を目撃するという極めて異常な現象を記録している。この幽霊の正体は、応召中の恋人を7年待ちながら、その恋人が戦犯として銃殺されたという報せで発狂し、最近自害した同宿の娘であった。
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