子供に勝ち続ける丘の童子
どんな伝承か
黒川郡粕川村の前沢田と後沢田との境あたりに、童子林と呼ぶ丘がある。昔、この丘には、どこから来るのか身元の知れない五、六歳ほどの可愛い童子が時々やって来て、その部落の子供たちとよく遊んでいたという。角力でも駈けっこでも木登りでも、年上の子供にさえ負けたことがなく、そしていつの間にか、どこへともなく帰って行った。そこで人々はそのあたりを童子林と呼ぶようになったと伝えられている。『郷土の伝承』の遠藤信太郎氏の報告による。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承