人が牛に化した真似牛済度
どんな伝承か
幽霊は主として人間に限られ、生前のその人の姿をもって出現すると信じられている。ただし、幽霊が下半身を朦朧とさせ、両手を胸のあたりに垂れ、髪を乱している姿は、江戸期以来の絵画や絵巻・浮世絵、それに芝居の演出の影響によるところが大きい。古い物語には藤原実方の霊が雀になり、頼豪が鼠に化し、人が鬼に化した例があり、宮城県では、人が牛に化したという小牛田の真似牛済度の話が有名である。ただし著者は、これを第一次的民俗資料からは除外しておくと断っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承