三島神社に現れた足のある青大将
どんな伝承か
昭和四年九月二十七日の夕方六時ごろ、大分県北海部郡下北津留村の三島神社の境内で、五、六人の子どもが遊んでいると、すぐそばのハゼの木から、長さ六尺、胴回り四寸あまりの青大将がぬるりと垂れ下がってきた。皆で捕まえてよく見ると、その蛇には尾から一尺二寸ほどのところに二本の足が生えていて、足の先には十二、三個の爪までそろっていた。この話を聞いた村役場は、珍しい蛇だとしてアルコール漬けにして残すことにし、それからは毎日見物人が押しかけて大にぎわいだったという。
原典より
大分県北海部郡下北津留村の三島神社境内で、二十七日午後六時ごろ、五、六人の子供が遊んでいると、突然傍らのハゼの木から長さ六尺、胴廻り四寸余の俗に青大将という蛇がヌラリとぶら下って来たので、…—— 日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)
『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。