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鮭と契った姉が産んだ小魚の子

所在地青森県
年代不明
登場渡島から移ったアイヌの姉弟
出典東北怪談の旅

どんな伝承か

津軽の海岸に、渡島から移ってきたアイヌの姉弟が住んでいた。弟は山菜を採り川で魚を獲るのが上手で、村の評判になった。あるとき弟は姉の腹がふくれているのに気づき、やがて姉は赤児を産んだ。父親は誰かと気にかけて後をつけると、姉は川の岸で大声で呼びかけ、大きな鮭が顔を出して話しかけるようであった。翌日、灯り窓からのぞくと、姉が抱いているのは小さな魚であった。ある日、留守を頼まれた弟が眠る赤児に桶の水をかけると、足は尾ビレに変わり、たちまち小魚の姿となった。弟はそれを串に刺して焼いて食い、鮭の味であった。帰ってきた姉はオイオイ泣いて家を出てゆき、川へ身を投げた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

東北怪談の旅(山田野理夫・1974年(昭和49年))

『東北怪談の旅』は、山田野理夫が昭和四十九年に編んだ東北地方の怪談集である。青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の六県に伝わる妖怪や幽霊の話、飢饉と間引にまつわる話、江戸時代の奇談などを、一番から一六三番までの短い話として収める。各話の末尾に県名を記し、恐山や飢饉の記録にふれて東北の怪談と怨念を結びつけるまえがきと、怪談観や霊能者をめぐる回想を記したあとがきを付す。

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鮭化身異類婚川

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