かまくらの中の子供と生首
どんな伝承か
秋田の横手では、雪を積み上げてかまくらを作り、子供たちがその穴の中で遊んでいた。かまくらは十ほど並んでいたという。川井昌助という男が一つのかまくらをのぞくと、子供たちが男の屍骸を斧で切りきざんで遊んでおり、雪に血が吸い込まれていった。昌助がもう一つをのぞくと、そこでは子供たちが笑いながら女の屍骸をもてあそんでいた。しばらくすると、あちこちのかまくらから子供たちがぞろぞろと出てきて、手に手に生首をさげて笑っていたという。天保の末の話と伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承