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禅寺の住職を守る尼姿の守護霊

所在地島根県松江市生馬(吉祥寺)
年代明治
登場山崎卜鳳、横井、体験者、伝承者、吉祥寺住持、元明治大学講師・行者
出典幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵

どんな伝承か

松江の西に接する生馬村の禅寺吉祥寺の住職山崎卜鳳は、境内に陀枳尼天の祠をまつっていた。十七、八年前に日御碕村で大病にかかったとき、信仰する陀枳尼天、実は霊狐が現れて病を癒やし、その手引きで、かつて親戚だった者の霊が緋の衣の尼の姿で守護霊としてついたという。夜更けに帰ると家族の寝室の襖がすっと開いて知らせ、田んぼ道で煙草入れを落とした晩には懐が空だと声で教え、十町ほど後ろに落ちていた。寺に泊まった行者が弁天の霊を招こうとすると、守護霊が祠から飛び出して避けるのが見えたという。

原典より

卜鳳師が夜更けて歸るとき、家族の寢室の襖がスーツと開くことがあるが、夫は守護霊が知らせをやるのである。—— 幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談)

『幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵』は、岡田蒼溟による霊怪の事例集である。祟る石、出雲の瀧姫行者、神西湖の妖怪、但馬の抜け首、黄金の精、海の牛鬼、天狗などの怪異を、著者自身の見聞や知人の談話、古い文書からの移載によって集め、明治・大正期の出雲や松江周辺の事例を多く含む。項目によっては【解題】や註を添え、事例の後に「第二編」と附録の「天狗考」を続け、巻末の「解説の欄」で生霊・疫神・物体の飛来などを心霊研究の立場から論じる。

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