霊視で通い続けた天満宮の土手
どんな伝承か
吉田綾は毎晩、霊視の中で天満宮へ参拝に出かけ、そのたびに同じ土手を通っていたという。のちに協会の支部が福岡にでき、天満宮の本場だからと実際に参拝してみると、霊視で通い慣れたのと同じ土手がそこにあった。それからは霊視で参拝に行くことはなくなった。そこへ行くことが前もって分かっていて、背後霊が見せていたのではないかと彼女は考えている。旅に出ても、夜の霊視で見た景色の順序をよく覚えていて、次はこういう松がある、と行った先で確かめては帳面に書き留めるのを楽しみにしており、実地で一度見た場所は二度と霊視に現れないという。
原典より
そしたら、支部が福岡にできて天満宮の本場ですからおまいりしたら、何と同じ土手があるんですね。—— 心霊科学と自然科学 ― 一科学者から見た心霊研究(後藤以紀・日本心霊科学協会叢書・1983年(昭和58年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊科学と自然科学 ― 一科学者から見た心霊研究(後藤以紀・日本心霊科学協会叢書・1983年(昭和58年))
『心霊科学と自然科学――一科学者から見た心霊研究』は、後藤以紀が昭和五十八年に序を記してまとめた心霊研究の論集である。東大教授・電気試験所所長を務めた著者が、亀井三郎・津田江山らの物理的心霊現象の実験、渡米中にニューヨークで見た現象、ラインハートの実験などを自然科学の立場から検討する。座談と質疑応答、論文、心霊科学と自然科学、心霊現象の種々相、心霊随想の五部からなり、昭和十五年以来『心霊研究』『科学世界』などに載せた文を収める。