テープに録音された馴の音と霊の痕跡
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どんな伝承か
おすがおばさんが死んで三日目の晩、語り手は午前三時頃にふと目を覚まし、遠い天井の上あたりから鈍い叩き鉦のような物音を聞いた。耳を澄ますと読経らしい声も混じる。音は隣の八畳から聞こえ、そこには古い仏壇が据えてあって、以前にも先祖の霊が現れた場所だった。翌日も同じ午前三時二十五分に自然と目が覚め、思い切って起きて蛍光灯をともしても仏壇に異常はなく、撞木も動かないのに音だけが続いた。後にテープレコーダーで録音を試みると、六月のある日、精神統一の後にようやく鉦の音と経の声がかすかに入ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
私は幽霊を見た(東雅夫(編者)・昭和中期~後期(推定1970年代~1980年代))
私は幽霊を見た=怖い怪異体験(東雅夫編)/人魂・鬼火・狐火/機関車・電車の怪/各地の幽霊目撃談/不気味な怪音と怪異
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