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午前三時に鳴り出す仏壇の叩き鉦

所在地東京都文京区西片
年代明治〜昭和
登場不明
出典私は幽霊を見た

どんな伝承か

おすがおばさんが死んで三日目の晩、語り手は午前三時頃にふと目を覚まし、遠い天井の上あたりから鈍い叩き鉦のような物音を聞いた。耳を澄ますと読経らしい声も混じる。音は隣の八畳から聞こえ、そこには古い仏壇が据えてあって、以前にも先祖の霊が現れた場所だった。翌日も同じ午前三時二十五分に自然と目が覚め、思い切って起きて蛍光灯をともしても仏壇に異常はなく、撞木も動かないのに音だけが続いた。後にテープレコーダーで録音を試みると、六月のある日、精神統一の後にようやく鉦の音と経の声がかすかに入ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私は幽霊を見た(東雅夫(編)・MF文庫ダ・ヴィンチ)

『私は幽霊を見た――現代怪談実話傑作選』は、東雅夫が編んだ怪談実話のアンソロジーで、メディアファクトリーのMF文庫ダ・ヴィンチの一冊である。平山蘆江・火野葦平・佐藤春夫・徳川夢声・遠藤周作・柴田錬三郎から石原慎太郎・新倉イワオ・稲川淳二まで、作家や文化人が自ら見聞きした幽霊や怪異を書いた文章を集める。目次には二十三篇と編者解説が並び、水木しげる・山田野理夫・桝井寿郎の座談「怪談詮議」や中岡俊哉「イタコの謎を追う」の抄録も含む。

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