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冷笑されつづけた三つの体験

所在地東京都台東区
年代明治〜昭和
登場遠藤周作、吉行淳之介、三浦朱門、杉靖三郎、体験者・筆者、話を聞いた作家、熱海に同行した作家、幻覚と説明した博士
出典私は幽霊を見た

どんな伝承か

遠藤周作は、幽霊が実在するかどうかは今もわからないと断りながら、自分が体験した納得のいかない三つの出来事を語る。先輩や友人に打ち明けるたび鼻先で冷笑され、上野の桜肉屋では吉行淳之介にそっぽを向かれ、杉靖三郎博士には疲れていたのだと片づけられ、柴田錬三郎には嘘だと決めつけられた。だが三度とも疲労時ではなく、偶然が重なったにしては話がうますぎるという。一度目は留学中のフランス、ルーアンの宿、二度目はリヨンの学生館で靴音を聞いた夜、三度目は三浦朱門と泊まった熱海の離れで、ここで首をつったと囁く声に三度うなされた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私は幽霊を見た(東雅夫(編)・MF文庫ダ・ヴィンチ)

『私は幽霊を見た――現代怪談実話傑作選』は、東雅夫が編んだ怪談実話のアンソロジーで、メディアファクトリーのMF文庫ダ・ヴィンチの一冊である。平山蘆江・火野葦平・佐藤春夫・徳川夢声・遠藤周作・柴田錬三郎から石原慎太郎・新倉イワオ・稲川淳二まで、作家や文化人が自ら見聞きした幽霊や怪異を書いた文章を集める。目次には二十三篇と編者解説が並び、水木しげる・山田野理夫・桝井寿郎の座談「怪談詮議」や中岡俊哉「イタコの謎を追う」の抄録も含む。

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