山で読書に没頭していた桝井が
どんな伝承か
対談の中で桝井寿郎が語った体験。箕面の山中で読書に没頭していると、周りの木や草が語りかけてくるような気分になり、やがて兎に似た生き物が現れた。大きさは仔牛ほどもあり、目もちゃんとあって全身が真っ白だった。ふつうなら醜怪に見えそうなものだが、なぜか神々しく、マリアでも見ているような感じで心に深い感銘を受けたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
私は幽霊を見た(東雅夫(編)・MF文庫ダ・ヴィンチ)
『私は幽霊を見た――現代怪談実話傑作選』は、東雅夫が編んだ怪談実話のアンソロジーで、メディアファクトリーのMF文庫ダ・ヴィンチの一冊である。平山蘆江・火野葦平・佐藤春夫・徳川夢声・遠藤周作・柴田錬三郎から石原慎太郎・新倉イワオ・稲川淳二まで、作家や文化人が自ら見聞きした幽霊や怪異を書いた文章を集める。目次には二十三篇と編者解説が並び、水木しげる・山田野理夫・桝井寿郎の座談「怪談詮議」や中岡俊哉「イタコの謎を追う」の抄録も含む。