夜のバス停に立っていた老女
どんな伝承か
一九九八年のこと。能代市で、夜おそく田舎の道を車で帰っていた。対向車も来ず、何も見えない真っ暗な道である。そこにバス停が見え、おばあさんが一人立っていた。夜中にバスが来るはずはないとアレッと思ってふり返ったが、もう誰もいない。車のライトではっきり姿が見えたのに、一瞬にして消えてしまったという。同乗していた息子も夫も同じものを見た。気持ちが悪く、広い道路に出たときはほっとしたと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)
松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。