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湯灌の最中に息を吹き返した参次

所在地茨城県鉾田市安房
年代現代
登場祖父、中村ときを、参次、体験者
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

明治の中頃、鉾田の安房で、四十代の参次が急な病にかかった。医者を呼んだものの息絶え、死亡と確かめられた。親類縁者が集まって葬式の支度にかかり、妻と兄弟が湯灌を受け持つ。泣きながら遺体を湯につけて洗っていると、参次はふいに息を吹き返し、きょろきょろと辺りを見回して、自分は何をしているのかと言い、大きな音で放屁したという。葬式はその場で取りやめになった。参次はその後、風邪ひとつひかずに九十歳近くまで生きたと伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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