明治中期、埼玉県児玉郡でおタキさんが三十代で亡くなり
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どんな伝承か
埼玉県児玉郡で、明治の中頃のこと。おタキという女性が三十代の若さで世を去り、幼い三人の子が残された。通夜の席で子どもたちが泣き続けていると、冷たくなっていたはずのおタキが突然むっくりと起き上がった。『泣いてもわしの寿命は変わらない。お前らが取り乱すと魂が成仏できない。泣くのはやめてくれ、親孝行とはおっ母さんを成仏させることだ』と生前と変わらぬ口調で三人に言い聞かせ、再びぐったりと横たわったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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