火の見櫓を上る下駄の音
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
小樽に長橋というところがあり、その先には火葬場がある。火葬場に入る角のところに北消防署の火の見櫓が立っていた。消防士が監視に上がると、姿は見えないのに誰かが下駄の音をさせて後ろから上ってくる。頂上まで来ると音は止まる。誰が上っても同じことが起こるので、消防士は誰も登らなくなった。二人で上っても音がする。新聞に出たので、鬼刑事と呼ばれる柔道の猛者が樫の棒で待ち伏せて叩いたが手ごたえがない。僧を呼んで拝んでもらい、櫓の下を掘ると白骨死体が二つ出た。昔そこは川で、心中した男女が発見されぬまま埋め立てられたらしい。供養すると音は消えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
種別から探す
小樽市の伝承
広告枠(AdSense)