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十月九日に絶えていく一家

所在地兵庫県神戸市
年代不明
登場貞子、カタリナ、心霊研究者、幽霊の体験者、体験者、外国人女性(死者)
出典幽霊は語る

どんな伝承か

貞子の父は神戸高商を出て米国に留学し、世話になった家の娘カタリナと恋仲になった。当時の米国は日本人との結婚を禁じており、必ず迎えに来ると約束して帰国し、神戸の実業界に入った。カタリナの便りが絶えると今の母と結婚し、翌年貞子が生まれた。数年後、親を亡くしたカタリナが結婚を求めて日本へ向かったが、船中で病死した。その後父は突然倒れ、待っていてくれ、きっと迎えに行くと叫んで苦しみ、毎年十月九日に同じ発作を繰り返して死んだ。母も十月九日に亡くなり、カタリナの遺髪と時計を棺に納めてと遺言したが、貞子は時計を惜しんで入れず、母に責められる夢を九日続けて見た。

原典より

さうして十月九日になると、毎年同じ時間に父は此の苦しみを繰返した。—— 幽霊は語る(梶天真・1938年(昭和13年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽霊は語る(梶天真・1938年(昭和13年))

『幽霊は語る』は、梶天真が編んだ幽霊譚と幽霊論の集成で、昭和十三年に文明社から出た。新聞・雑誌の記事や井上円了・柳田國男・高峰博らの所説、古典の文を出典を添えて引き、葬送の習俗や布哇の霊魂観から説く幽霊思想、幻覚や網膜による説明、乃木大将が見た我が子の幽霊などの実話を集める。三篇に分かれ、第二篇は男女の幽霊・怨霊・生霊・小児の見た幽霊・前知らせなど八項、第三篇は幽霊写真・化物屋敷・霊界通信を扱い、巻末を夕張と筑前の幽霊問答で結ぶ。

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