病人を治した大崎の中座
どんな伝承か
関ヶ原の戦いに敗れた人々が、昔、大崎に住みついたと伝わる。その子孫の木村という人は神霊の術を極め、神と病人とのあいだに座る者という意味で中座と呼ばれ、病人の治療にあたった。のちには二宮長次郎という中座も現れた。長次郎は榛名の相馬山にある不動の滝、通称おんまや不動で修行を積み、病を治す腕の確かさで広く知られたという。
原典より
その子孫にあたる木村という人は、神霊術を究め、神様と病人との間に座るという意味の、「中座」という名で呼ばれ、病気の人の治療をした。—— 渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の第一節から第五節の初めまでを収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、東向き鳥居参りなどの祈願を、市内の大字ごとの聞き書きで記す。はじめにで章全体を解説し、続く節では話に見出しと採集地の大字を添える。