森竹鉄子が念写した大の字
どんな伝承か
長尾郁子に続いて透視と念写の力を現したのが、北海道小樽の森竹鉄子である。明治十一年生まれの鉄子は、多木法学士に催眠をかけられたことで力が引き出されたという。明治四十四年四月九日、多木の家での実験で、多木が小さな紙に「大」と一字書いて念写を求めると、鉄子は乾板の包みの上にその紙を置いて見つめ、一分ほどで終えた。現像すると「大」の字がはっきり現れ、ほかに四角い木目と二本の指のようなものも写っていた。前日に折詰を食べながら仕切りの薄板を眺めていたこと、念写の最中に落ちかけた紙を指二本で押さえたことが写ったのだろうと鉄子は語った。
原典より
鉄子は乾板包みの上に「大」の字をおき、これを凝視し約一分で念写を終えた。—— 新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年))
『新心霊科学事典――人類の本史のために』は、田中千代松が一九八四年に編んだ心霊科学の事典である。十九世紀半ばのハイズヴィル事件に始まるスピリチュアリズムと心霊研究・超心理学の用語、国内外の研究者・霊媒・研究団体を、多くの寄稿者の執筆による項目で解説する。巻頭の論説「人類の将来」、五十音順の「現象編」と「人物・組織編」、巻末の「総括と展望」とあとがきから成る。