巻いたフィルムに写った剛健質素
どんな伝承か
大正七年八月十一日、兵庫県の尼ヶ崎高等女学校の主催で念写の実験が開かれた。題目に選ばれたのは、同校の講堂に掲げてある「剛健質素」の四文字である。このときは乾板ではなく、巻いたままのロールフィルムに文字を写し込むことが試みられた。実験のあとフィルムを現像し、伸ばして確かめると、「剛健質素」の四文字がくっきりと現れていたという。同じ年の二月には別の講堂でも、巻いたままのフィルムの両端に半分ずつ文字を写し、合わせて一つの字にする実験が成功している。
原典より
現像したフィルムを伸ばすと、明瞭に「剛健質素」の四文字が念写されていた。—— 新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年))
『新心霊科学事典――人類の本史のために』は、田中千代松が一九八四年に編んだ心霊科学の事典である。十九世紀半ばのハイズヴィル事件に始まるスピリチュアリズムと心霊研究・超心理学の用語、国内外の研究者・霊媒・研究団体を、多くの寄稿者の執筆による項目で解説する。巻頭の論説「人類の将来」、五十音順の「現象編」と「人物・組織編」、巻末の「総括と展望」とあとがきから成る。