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夢か現かわからぬ美女への夜這い

所在地静岡県浜松市
年代慶長18年頃の春
登場吉見太郎左衛門、若い女とその乳母
出典日本の怪談(二)

どんな伝承か

浜松の城下からの帰り道、太郎左衛門は村の入口の庚申塚のそばで、道に迷った若い美女とその乳母に出会い、自邸に泊めてやった。翌朝、乳母が病だと聞き見舞うと、若い女は涙ながらに逗留を願い出た。その夜、太郎左衛門は女の寝床に忍び込み肩に手をかけたが、手がしびれ舌がこわばって身動きできず、女がにっと笑うと、気づけば自分の寝床に戻っていた。翌夜も同じことが繰り返され、夢とも現ともつかぬ怪異が続いた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ)

『日本の怪談(二)』は、田中貢太郎が著した怪談・奇談の短編集である。著者の郷里である土佐の高岡郡や長岡郡の山村の話を多く含み、越中の放生津や立山、利根川の河口、館林の城下、江戸の碑文谷などを舞台に、蟹や蛇の怪、鮭の祟り、山姑、亡者宿、切支丹の処刑にまつわる怪異を物語の形で書く。「蟹の怪」から「鶏物語」まで二十八篇を収め、友人から聞いた話として語る篇もある。

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