横山村のおかげ日待と光明山参り
どんな伝承か
横山村では慶応三年九月二日より「村方相談之上おかけ信心御日待ち」がはじめられた。十二日には「村中正真ばかり之者計一同仕秋葉山光明山へ参詣」とあり、村中の正真の者だけがそろって秋葉山と光明山へ参詣している。光明山大権現は秋葉山の南に鎮座し、近隣の信仰を集めていた。伊勢神宮ではなく秋葉山を対象とするこうした参詣が、この地域の「秋葉山おかげ」である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか始まる(田村貞雄・1986年(昭和61年))
『ええじゃないか始まる』は、田村貞雄が一九八六年に著した幕末の民衆運動「ええじゃないか」の研究書である。慶応三年に三河から遠江・駿河へ広がった御札降りの発端を、牟呂村の「二夜三日正月」、御鍬百年祭、吉田宿の助郷騒動、秋葉信仰との関わりから、村方の文書や日記、市町村史の史料をもとに追う。はしがきに続く八章で発端から波及、仕掛人をめぐる諸説、祭の後の「代替わり」までを論じ、主な史料はその原文を別組で示す。