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妙義山の十七天狗と杉山僧正の招雨剣

所在地群馬県富岡市(妙義山)
年代江戸
登場寅吉、杉山僧正、宮地堅磐、青竜天眼坊、体験者、信仰者、杉山僧正の弟子、岩間山天狗界を主宰する山人、招かれた客人・体験者、十七天狗の首領
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

明治十五年六月十五日、寅吉は師の杉山僧正から借りた羽団扇を使い、土佐の潮江村から宮地堅磐を伴って空へ舞い上がったが、方角を測り誤って妙義山寄りの天狗の棲処へ降りてしまった。そこにいた十七天狗は上等な羽団扇を面白がって返そうとせず、首領の青竜天眼坊は僧正に直接返すと言い張る。寅吉は青ざめて途方に暮れた。折しも空から火のついた竹が降り、天狗たちは神の来臨の前触れだと色を失って団扇を返す。続いて烈風が吹き荒れ、黒雲が空を覆って雷鳴と豪雨が全山を叩いた。巌窟へ逃げ込んだ一同の前に杉山僧正が招雨剣を抜いて現れ、天狗どもは地に平伏したという。

原典より

折しもあれ、そこへ突然、大空から火の棒が降って来た。—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

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