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相次いで急死した吉夫の弟たち

所在地岡山県岡山市中区福泊
年代明治初期
登場文蔵、銃太、武太郎、笠井吉夫、兄・手記の筆者
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

笠井吉夫は手記『御神蔭記』で、息子鎮夫が二度も重い脳膜炎から助かったことを記したあと、忘れてはならないこととして自分の弟たちの早世を書き添えている。弟の文蔵・銃太・武太郎の三人は、五歳、三歳、生まれたその年に、あるいは台所の板の間に倒れてそのまま息絶え、あるいは一、二日の風邪に痰がからんで急死した。とりわけ武太郎は脳膜炎で亡くなっていたので、鎮夫も同じ道をたどるのではと家族はひどく案じた。吉夫は、明治六年ごろから天地金乃大神を一心に信じるようになってからは、こうした突然の死を免れてきたと記し、子孫に信心を怠るなと戒めている。

原典より

吉夫ノ弟文蔵、銃太、武太郎ノ三人ハ、ソレゾレ、五歳、三歳、当歳ニシテ、或ヒハ台所ノ板場ニ倒レテ即死シ、或ヒハ一両日ノ風邪気ニ痰ヲ付ケテ急死シタリ。—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

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