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死人の脳を焼けと告げた黒谷の祈祷所

所在地京都府京都市左京区(黒谷)
年代昭和
登場寺島、被害者、邪教信者、取締当局、祈祷所の老婆を連れてきた出入りの八百屋
出典邪教に迷はされた人々

どんな伝承か

京都で慎ましく暮らす若い夫婦の夫が肺結核にかかり、勤めていた工場を解かれた。回復の望みはないと告げられた妻は、出入りの八百屋が連れてきた老婆から、どんな難病も治す院主がいると聞き、黒谷近くの竹藪に建つ荒れた草堂を訪ねた。祭壇の前で神懸りになった老婆は、死人の脳を器に入れて焼き、日に三度与えよと告げた。妻は葬儀屋の老人に無理に頼んでそれを手に入れ、黒焼きにして夫に飲ませたが、三日目の夜に夫は息を引き取った。のちに老人が死体損壊の疑いで捕らえられ、妻も取調べで一切を打ち明け、執行猶予になったという。

原典より

主人の身を思ふあまりに、狂気のやうになった私は、其の一部分を器に盛って黒焼きをこしらへ、オブラートに包んで飲ませ、幾度かためらひつつも、それを夫に勧めました。—— 邪教に迷はされた人々(好村春基・浅野研真ほか編・新興宗教・邪教批判) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

邪教に迷はされた人々(好村春基・浅野研真ほか編・新興宗教・邪教批判)

『邪教に迷はされた人々』は、邪教撃滅聯盟の発意により浅野研真・島影盟・広木勇郎・好村春基が協同で編んだ本である。天理教・ひとのみち・生長の家・大本教などに迷って、病人が医者から遠ざけられて死んだ話、精神を病んだ話、行者に辱められた話、家や財産を失った話を、遺族や民生委員の手記、『大法輪』『婦人公論』昭和十一年の記事などから集め、八類に分けて並べる。後半に島影盟の邪教弾圧史と田所通世の取締法規の解説を付ける。

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